
青面金剛像庚申塔(練馬区田柄5丁目23)
今回もひさびさの庚申塔の紹介です。
練馬区の光が丘の東側にあります。練馬区立光が丘第四中学校の南側の坂を少し登って左側に曲がったところにあります。
この写真をみると、奥に中学校とその校庭が見えます。ただ、最初に行った時は場所が分からなくて迷ってしまいました。

この庚申塔も青面金剛像庚申塔なのですが、古くてだいぶ風化してしまって分かりにくくなってしまっています。

お顔がはっきりしない状態になっているし、手に持っているものも残っていないところがあって、文字も不鮮明です。
右手側はほとんど分かりません。左上手にもっているものは弓のように見えます。この地域で他のものは下に持っているものが多く、上には宝輪などが多いので見かけないタイプです。

下の三猿もだいぶ風化してしまっています。全体的に向かって左側が激しくて凹凸も少なくなってしまっています。でも、一番右側の見ざるはわかりますね。その上にある邪鬼も顔の部分が削れてしまって分かりにくくなっています。

文字がはっきり見えるのは、写真の向かって右上の部分だけです。ここには「像諸願成就所」と読めます。この下にもうほとんど読めなくなっていますが、「禄十一」が見えますので、これは元禄十一(1698)年のものと思われます。
調べてみると、この像は「鳥海源太郎」「五十嵐山三?」「?木右エ?」と書かれているようで、3人を代表とする庚申講で作成されたものと推定されます。確かに17世紀末で古いのでだいぶ崩れてしまっていますが、こんなところに残っているのはなんか不思議な気がします。
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