
大日如来像の庚申塔(文京区大塚4-49)
大塚公園の地蔵尊には、前回紹介した2体以外にも庚申塔がありました。

お顔が白くなっていますが、たぶん後世に補修されたものだと思われます。もともと大日如来は奈良の大仏様である毘盧舎那仏と関連があるといわれていますが、顔立ちは毘盧舎那仏のようにも見えます。風化が激しく長い薄衣を纏っていますが、手が見えないので印相とかも分かりません。
蓮華の台の上に乗った立像ですが、その下には三猿も配置されています。

そして、上部右側には欠けているところもありますが、「奉造立庚申供養二世安楽」の文字が刻まれており、先ほどの三猿とあわせて庚申塔であることが分かります。

向かって左側が欠けており、下の方には施主が刻まれているようです。

そのため、成立年代は不明です。
また、この庚申塔の向かって右側2つめには文字による庚申塔があります。

ちょうど木と木の間で撮影しにくく、こんな感じにしか撮れませんでした。
真ん中に「奉造立庚申供養二世安楽」と書かれているので、他の3つの庚申塔と同様であることがうかがえます。右側には「延宝二年」と刻まれています。1674(延宝 2)年と聖観音像の庚申塔とほぼ同時期のもののようです。
これらの説明板が横に立てられているのですが、今まで大塚に庚申講があることに気がつかなかったです。

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