
聖観音庚申塔(板橋区成増4-3)
成増の近くに行く用事があったので、庚申塔を見てきました。

成増4-1の側から成増4-3側をのぞんだ写真ですが、角に覆い屋根が見えます。

手前にこんな棒までついていて、全体が見にくい庚申塔です。でも、上の標識は

「板橋区指定文化財 庚申塔」「通称 成丘地蔵」と記されています。地蔵菩薩ではないようですが、このような石仏はみんななんでも地蔵様と呼んでいるからなのでしょうか。でも、ちゃんと庚申塔であると書いてあります。

だいぶ風化が進んでいて、わかりにくいのですが、これまで見てきたような青面金剛神像ではありません。一面二臂で右手を下におろし、右手には何かものを持っています。聖観音菩薩と思われるので、一般には左手に蓮華をもつようですが、私には分かりませんでした。また、衣をまとっていることは分かりますが、頭上に化仏が置かれていることが多いと聞きますが、何か蛇のようなものがとぐろを巻いているようにも見えます。

向かって右上の部分には「奉待庚申供養」の文字が見えます。これが庚申塔とわかるポイントなのでしょう。

向かって左上には「干時元禄四年」の文字が見えます。1691(元禄 4)年と比較的江戸時代でも古い時期のもののようです。だからこんなに風化しているのかも知れません。

向かって右下には施主が刻まれていますが、一部欠けているところもあり風化が激しくて、私には読めません。

また向かって左下には「中」や「三」という文字が見えますが、私には読めません。でも配置の感じからして講中のメンバーが記されているのかも知れません。
成増4丁目にはもう一つ観音像の庚申塔があるらしいので、もう少し天気の良いときに見に行きたいと思います。
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