
安養寺の庚申塔(江戸川区平井6-53-1)
安養寺には、門を入ってすぐ右手に石造物がならんでいました。

笠付きの角柱の青面金剛神像庚申塔です。

上部に日月があり、足下には邪鬼を踏みつけているのでしょうか、足の横には二鶏があります。さらにその下に三猿が配置されています。六臂で、合掌している手以外では、上の右手に三叉戟でしょうか、上の左手は宝輪、下の右は矢、下の左は弓を持っています。ただ、下の手は横に張っていて変な肘の曲がり方をしているような感じになっています。

向かって右側の側面には、「奉供羪庚講中二世安楽 敬白」と記されています。そういえばこの前のさいたま市で「供□」と読めたのは「供羪」つまり「供養」だったのかも知れません。

向かって左側の側面には、「正徳五乙未歳九月吉日 同行二十五人」と記されています。1715(正徳 5)年ということは江戸中期のものですが、笠付きということもあるのか、保存状態はかなり良い気がします。文字が鮮明です。ただ正面の青面金剛神像の細かいところは風化してしまっていますが。
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