
聖観音像の庚申塔(新宿区西早稲田1-7)
早稲田大学の正門近くに庚申塔があるというのでみてきました。

この一番左の石仏が今回の庚申塔です。

光背型で聖観音像が刻まれています。一面二臂で人間らしい姿の観音菩薩像です。一般に左手に蓮華をもつとされていますが、先が丸いのは蓮華のように見えますが、少し長く棒のようにも見えます。また、頭上に化仏があるのも特徴ですが、ここははっきりしません。

ただ、右側に「奉待庚申供養現世…」という文字が刻まれているので、これが庚申塔であることが分かります。

向かって左側には「寛文七 丁未 年…二月」という文字が見えるので、1667(寛文 7)年と江戸時代の前期のものであることも分かります。
また、「武州豊嶋郡牛込」という文字が見えますので、この近くの寺社領にあったものが移ってきたのかも知れません。
青面金剛神像でないと分かりにくいのですが、聖観音像の庚申塔もかなりあるんですね。
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