
地蔵の庚申塔(新宿区西早稲田1-7)
昨日の聖観音像の庚申塔の2つ隣に地蔵の庚申塔がありました。

光背型の石碑に刻まれているのはお地蔵様です。

右手には錫杖をもち、左手には宝珠をもっていて、一般的な地蔵の持物です。ただ、宝珠の下が一瞬棒に見えて、別の杖をもっているのかと思ってしまいました。

向かって右側には「奉待庚甲三年一座為…」と記されているので、これも庚申塔であることが分かります。ただ、文字はどうも「申」ではなく「甲」に見えますが…。

左側には「寛文四 甲辰 年三月吉日」とあるので、聖観音像の庚申塔とほぼ同じ時期の1664(寛文 4)年のものであることが分かります。さらに、その下には「武州豊嶋郡戸塚村」という文字が見えますから、この西早稲田の地域が昔戸塚村の一部だったそうなので、この地域のものが移されたのだと思います。
ここには他にあまりみないタイプの庚申塔があるのが面白いですね。
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