
白鬚富士(荒川区南千住3-28-58 石浜神社)
白鬚橋のほど近くに石浜神社があります。ただ、今回は京成関屋駅から川の手通りの橋を渡り、汐入公園を抜けて行ったのですが…。


ずいぶんと整備された立派な神社です。天照大神を祀ったものですが、この境内には素戔嗚尊を祀った江戸神社もありました。奥の本殿の向かって右側に富士塚はありました。


この右側には、左から招来稲荷神社、白狐祠(赤い鳥居)、富士塚と並んでいます。


この富士塚の右端に「富士講関係石造物群」と記された荒川区の説明が建てられています。
その説明によると、もともと富士眺望の名所で富士塚が江戸時代につくられたようですが、この富士塚は昭和63(1988)年の隅田川スーパー堤防建設の際に新造されたもののようです。ただ、ここにある石造物は当時のもののようです。

黒ボクと思われる石が約3mほど積み上げられています。

登山道らしきものはなく、頂上に「天地の照る日のもとはあしわらや、三五九一の光ならむ 直正」と刻まれた石があります。

正面には「富士山遙拝所」の標柱が建っています。「宝暦八」年のもののようで、宝暦 8(1758)年には富士講があってもとの富士塚が築かれていたと考えられるとのこと。

標柱から頂上を拝むとこんな感じです。


頂上の右側には石造物が3つ並んでいますが、3つ目(写真2つ目)は「御嶽」の文字が見えますが、よく考えると、「浅間神社」は祀られていないんですね。

裏側見ると、富士塚の横に石造物と祠が並んで見えます。
富士塚そのものは最近作られたものですが、「遙拝所」の標柱やその他の石造物は江戸時代のもので、面白い形の富士塚だと思います。
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