
青面金剛尊庚申塔(練馬区田柄3丁目)
以前にいくつかの庚申塔を見に行った際に、見落としていた庚申塔がありました。それは田柄不動尊の前にあった庚申塔です。google mapのストリートビューには次のように写っています。
ところが、この田柄不動尊が一昨年(2010年)の暮れに取り壊されてしまい、昨年新築工事していました。そして、その際にこの庚申塔も移されていたようで、今日思い出して探しに行ってみました。
田柄不動尊はこちらにあります。
新築された田柄不動尊の本堂の向かって右奥にこの庚申塔は移されていました。隣の家屋と近くなって置かれています。

この庚申塔は舟形ではなく角柱形で、かつ青面金剛像ではなく「青面金剛尊」の文字が刻まれているシンプルなものです。向かって右側の側面には「庚申」の文字と下部に三猿が刻まれているので、庚申塔と分かるのですが、全体として風化しているせいか文字も読みにくくなっています。ちなみに三猿はこんなにつぶれてしまっています。

左側面にも文字が刻まれていても読みにくいのですが、「庚子二月吉日」の文字が刻まれているのが分かります。

実は右側面の下に「安永」と読める部分があり、これが1780(安永 9)年であることが分かります。また、その横には「武州豊嶋郡上練馬村」の文字が見えます。この田柄不動尊の近辺のものであることが想像できます。
今はちょっと奥まってしまいましたが、豊島園通りに近く、昔はここが街道だったようなのでそこに置かれたものだったと思われます。
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