
富士塚(練馬区北町8丁目 氷川神社)
練馬区北町8丁目の氷川神社のところに富士塚があるというので見てきました。
富士塚というのは江戸時代に富士信仰(もしくは浅間信仰)という、富士山を一つの神としてあがめる民間信仰に基づいて、富士山を模してつくられた人工の山や塚です。その頂上に浅間神社を祀って、山開きの日にその塚に上り浅間神社に参拝すると、富士登山をして浅間神社をお参りしたのと同じ御利益があると考える講がありました。それを富士講などと呼んでいますが、その富士講で作られたものが多いようです。
さて、練馬区北町8丁目の氷川神社は、川越街道からほど近いのですが、奥まったところにあってちょっと分かりにくい場所にあります。氷川神社そのものは火災で焼失したようで仮のお堂が建てられています。その横に富士塚があります。写真では左側が氷川神社です。
場所はこちらです。
右側の富士塚の鳥居の横には練馬区の説明が建てられています。練馬区はホームページでも史跡などについて説明が載せられていて、分かりやすくなっています。この氷川神社富士塚についても載っていました。

鳥居をくぐると登山道(参道)になっています。途中まではなだらかで上りやすかったです。

頂上には浅間神社の祠が祀られていました。

途中の五合目あたりには、明治ごろにつくられたと思われる登山記念の石碑が建てられたりもしています。

そして、富士塚の横の氷川神社の階段を上ると、練馬区が設置した説明が建てられていました。その中の多くはこの富士塚について触れられています。

御嶽山信仰も兼ねていたという記載があって、ふーんと思っていたら、この説明の横で、先ほどの浅間神社の祠の裏手に関連する石碑もありました。(柵がしてあってちょっと見にくいですけれど…)

そういえば、小学生の時に町内会の集まりで、文京区の白山神社のところにある富士塚に登ったことがあるのを思い出しました。今は柵がしてあって特定の時にしか登れないようですが、当時は自由に登れたように記憶しています。すでに富士山がみえる富士塚はほとんどなくなってしまったと思いますが、ここから昔は富士山が見えていたと思うと感慨深いですね。
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