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20151/11

青面金剛神像庚申塔(練馬区三原台1-28)

三原台富士のある三原台稲荷神社の近くに青面金剛神像庚申塔がありました。

都道に面したところの角に清戸道の標識があります。標識の下側が読みにくいのですが、清戸道とは清瀬市の清戸から練馬区を横断して目白方面に至る近道だったそうです。

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その標識の横に祠があって中に3つの石像物があります。

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その中央にあるのが板状駒型の青面金剛神像庚申塔です。

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風化が激しいので分かりにくいのですが、上部には日輪・月雲がありますが、上の方が削れています。六臂の青面金剛神のようで、合掌をしている手以外には、右は上から矛、矢、左は上から宝輪、弓をもっています。

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邪鬼を踏みつけ、その下には三猿もいたと思われるのですが、形状としてはっきりしていません。ただ、邪鬼の左右には二鶏がいたのはわかります。

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むかって左側には「庚申待供養敬白」と記されています。庚申塔であることは間違いないですね。

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むかって右側には「宝暦十一 辛巳 九月」とあるので、1761(宝暦11)年と江戸時代中期のもののようです。

この青面金剛神像庚申塔の左右には「庚申」と記された石燈篭と「大乗妙無…」という文字が上にみえる石碑があります。

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そのため横や裏は見えないのですが、「文化財の保護」43号のデータ集成によると「武州豊嶋郡田中村」という文字が記されているようです。田中村というともう少しここよりは南東の方だったように思いますが、田中村は新田が飛び地だったらしく、その関係なのかも知れません。

 

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