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20172/19

常光寺の青面金剛神像庚申塔(江東区亀戸4-24)

亀戸に行く用事があって、亀戸水神宮に寄り、その近くの常光寺を訪れました。

亀戸水神宮は、東武亀戸線の亀戸水神駅から西に少し歩いたところにありました。







この辺りはあさくさ古道らしく、この亀戸水神宮から北に向かい、蔵前橋通りを渡るとすぐに常光寺があります。



常光寺には丸彫りの青面金剛神像庚申塔があるとのことでやってきました。





なかなか立派な曹洞宗のお寺ですが、江戸六阿弥陀や亀戸七福神のお寺でもあるようです。

門を入って正面のお堂の向かって左側に丸彫りの青面金剛神像庚申塔がありました。



六臂の青面金剛神立像で、一番上の合掌している手、その下は右手に索、左手に宝輪を持ち、横に降ろした手は右に弓、左に矢を持っています。



お腹には「刕本」と読める文字があります。「刕」は「武州」などの「州」のかわりだと「総州」なのかと一瞬思いました。



しかし、左足にかけての部分に「住所 下総國葛飾郡」、お腹の下に「南横川」と地名が記されていると思われるので、何なのかは分かりません。実際の葭の部分は「兵衛」「吉信女」と人の名前らしき文字が。





また左足の横には「妻(?) 市瀬勘六娘」、右足の横には「生國長刕戸板郡戸野敷村」のように読める文字があります。作成した人物はもともと長州の流れの人物と言うことでしょうか。



台座の中央には「奉侍」の文字が。その右側には「天和三癸亥歳五月吉祥日」「庚申願望圓」、左側には「満以伸供養」「亀戸村西??常光寺」の文字が見えます。天和三年とすれば1683年と江戸初期のものとなります。





台座の両側には鶏がそれぞれ描かれていて、人名などが刻まれているようです。



ただ、顔はすごく特徴的な形をしています。後の阿弥陀如来と比べるとちょっと笑ってしまう顔ですね。どうもこの顔の部分は後で再建したものではというのですが、よく分かりませんでした。

120cmくらいの目立つ面白い青面金剛神像庚申塔に出会えたのは良かったです。ただ、後で調べたら常光寺にはもう一つ庚申塔があったそうですが、墓地の奥らしく、この日は墓地に人がいらしたので墓地に入らなかったのですが、次に来る機会があれば見たいと思います。

 

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