
青面金剛神像庚申塔(練馬区平和台1-4)
前回の駒形庚申塔からほど近いところにある庚申塔を見てきました。

ここに屋根付きで庚申塔が祀られています。

この敷地の入口のところの左右の門柱に「東本村庚申講」という文字が刻まれています。

150cmくらいある駒形の青面金剛神像の庚申塔です。屋根がついているので、どうしても写すと暗くなってしまいます。

上には月輪・日輪がが左右に配置されています。青面金剛神像は一面六臂で、合掌している手以外は、左手上には三叉、下には弓、右手上には矛(?)、下には矢を持っています。

邪鬼を踏みつけ、その下には三猿が配置されています。

向かって右上には、だいぶ薄くなって見にくいのですが、「奉新造立庚申之供養結衆二世…」という文字が見えます。

また、左には、「貞享二天乙丑九月吉日」という文字がかすかに見えます。つまり、貞享 2(1685)年と比較的古い時期のものであることがわかります。だから文字が読みにくいのですが、でもこれだけ保存されているのは講中の人々のおかげなのかも知れません。
その下には「武刕豊嶋郡」「下練馬本村」という文字も見えますので、この地域のものですね。一番下には人名が刻まれています。

中央に「河嶋」という文字が続いて見えますが、このあたりの有力者なのでしょうか。

横には「庚申講 十人」と刻まれた石碑が一緒に建っています。さきほどの人名が十人分あるので、その人達が建てたことを記したものなのでしょう。
左側面には「たなし道」の文字が見えますので、道標を兼ねていたのかも知れません。こちらの石碑は反対側に「宝暦二」の文字があるので、宝暦 2(1752)年とかなり後に建てられたもののようです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。