
青面金剛像庚申塔(えびす通り高松商店会)
今日は東京メトロ有楽町線の要町駅から北に伸びるえびす通り高松商店会にある庚申塔を見てきました。
要町からは非常に狭くくねくねした商店会の通りを7~8分ほど北へ歩きます。突き当たりが見えたところで

右を見ると、そこに庚申塔が建っています。

しっかり整備されており、豊島区が設置した標識もあるので間違えようがありません。屋根付きの祠にあるからか、保存状態も良好です。

笠付角柱型の庚申塔で、正面は一面三眼六臂の青面金剛像で、厳しい怒相の表情がはっきりと分かります。右手(上)には矛、右手(下)には矢、左手(上)には法輪、左手(下)には弓をもっているもので前に見かけたものと同じです。でも、丸だけでなく法輪だとはっきり分かる彫刻がまだ残っています。

足下には邪鬼を踏みつけ、その下には三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が配置されています。
横に木の壁があるので側面を見ることができません。でも、斜めからカメラで撮ってみると、向かって左側は、

少し切れてしまいましたが、「武刕豊嶋郡長崎村」と刻まれています。

一方の右側面には、「享保六辛丑十月吉日」と刻まれているので、1721(享保 6)年と江戸時代のものでは比較的早い時期のものです。野ざらしだったものは江戸時代後期のものでもだいぶ風化が激しく分かりにくくなっていますが、ここはそれよりも100年以上前でも保存状態が良いと感じました。
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