
青面金剛像庚申塔(板橋区熊野町34)
首都高速の熊野町JCT近くの板橋区熊野町にある庚申塔を見てきました。

この祠の中には2つの青面金剛神像庚申塔が祀られています。左側の方がすこし大きいのですが、板碑型の庚申塔です。

六臂の青面金剛神像で、合掌以外は向かって右側に法輪と弓、左側に矛と矢を持っています。上部には瑞雲と月日と鶏が重なるように配置されています。

さらに邪鬼を踏みつけており、その下に三猿が配置されています。

向かって右側には「奉供養庚申 享保六辛丑」の文字が見えますから、1721(享保 6)年と江戸中期のものであることが分かります。

一方右側にはもう一つの青面金剛神像庚申塔があります。

こちらも六臂の青面金剛神像で、合掌以外は向かって右側に法輪と弓、左側に矛と矢を持っています。上部には瑞雲と月日と鶏が重なるように配置されています。基本的な形はよく似ています。

ただ、邪鬼を踏みつけておらず、三猿が大きめに配置されています。

向かって右側には「奉造立供養青面金剛庚申講中」などの文字が見えます。ただ、年号の文字がよく読めません。「永」と「十」という文字があるらしいのですが、もしそれが本当だとすると「寛永十一年」の可能性が最も高く、かなり古い時期のものになります。
板橋も街道沿いであったので、多くの庚申塔が残されているようなので、いろいろ見て回ろうと思います。
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