
狭山富士(東大和市多摩湖3)
多摩湖周辺の3つの富士塚の中で西武球場前駅から最も近い狭山富士を訪れました。


しばらく進むと「玉湖神社」の鳥居が見えてきます。なおこれは「たまこじんじゃ」ではなく「たまのうみじんじゃ」と呼ぶのだそうです。まったく整備されていない神社で、下の写真にあるように仮の祠のようなものがありますが、社殿は東日本大震災の際に亀裂が入って危険になったので解体されたそうです。
なお、この神社は東京府水道局の福島甲子三氏の努力によって昭和 9(1934)年に竣工された境内社だったそうですが、東京都が所有する公共団体が神様を祀ることが問題となって、昭和42(1967)年に御霊返しが行われたので、神様のいない空き家になっています。だから正確には神社ではないのかも…。
ただ、この福島甲子三という人物は本郷区の駒込に住んでおり、駒込富士のある駒込神社の石柱に名前が刻まれている人らしいです。なんかつながりを感じますね。
さて、この裏側(西側)にまわるとその先に小さな塚があります。地図でも少し高くなっているのがわかる場所です。

その北側が多摩湖自転車道路ですが、そこから見るとこんな感じです。

道路沿いに少しだけ進むと、石段があります。

この石段をのぼると、1つ前の写真の中腹に草が刈られているところまで石段が続いています。

もうこの時期で笹などが茂ってきて分かりにくくなっていますが、登山道があります。そしてしばらく登ると

このように石が置かれているところがあり、その上が少しだけ平になっています。どうも頂上のようです。

そして、こんなものがありました。祠も何もないのですが、これ狭山富士という富士塚のようです。ただ、ここには黒ボクもなく、玉湖神社の竣工の前の年に造られた人工の山のようです。ただ、玉湖神社の竣工の年に大雨があってこの頂上部が壊れたらしいとどこかのサイトに書かれていました。

岩のある北東側をみると狭山湖が見えます。

反対の南西側をみると遠くに富士山が見えました。富士山がちゃんと見える富士塚は初めてかも知れません。
南西側にも降りられそうなところがあります。


まるでけもの道みたいなところでしたが、神社の反対側に出てくることができました。
何をもって富士塚と呼ぶのかは難しいところですが、実際に富士山が見られて登れる人工の山として、とりあえず富士塚なのかと思います。ただ、登り口が分かりにくいし、坂は急なので自己責任で登ってください。
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